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映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想が3000件以上! レビューは毎日更新します。



老後の資金がありません

老後の資金がありません (中公文庫)
中央公論新社 (2018-04-27)
売り上げランキング: 971
定年間際の夫を持つ女性が
予定外の出費の連続に悩まされる話。


子供の結婚費用、親の葬式代など
ある程度の年齢になった人が関わる出費が題材になっており、
家計が行き詰まっていく様子が描かれている。


出費の問題だけでなく周囲の人間との衝突が多いので
読んでいてずっとストレスを感じるのが辛いが、
それだけ深刻でリアルな内容と言える。
頭の回転が速く筋の通った息子の人柄が唯一の救い。


しかし後半になると作者が入れ替わったのではと思うほど
一転してリアリティのない筋書きに変わってしまう。
うまく話を収めることができなかったのか、
あまりにも都合が良すぎる展開が続き、
ストレスを我慢して読んだ前半は何だったのかと失望するばかり。


老後の生計の参考にもならず、
エンターテイメントとしても中途半端な作品。

ボクはファミコンが欲しかったのに

ボクはファミコンが欲しかったのに
廣済堂出版 (2014-09-04)
売り上げランキング: 87,858
ファミコン全盛期の時代の小学生の
ゲームや友達にまつわる日々を描いた小説。


小学生特有のエピソードが続出する上に
主人公の言動に子供らしい感性が表れていて
いちいち自分の子供時代を思い出してしまう。
特に1980年代のゲームやテレビを知っていると
懐かしくて微笑ましい気持ちになる。


何かゴールがあるような話ではないが、
久しぶりに小学校の頃の日常を追体験できる本。

ADHDの人のためのアンガーマネジメント

ちょっとしたことで怒ったりイライラしてしまうADHDの人向けに
どのように感情をコントロールすべきかをアドバイスしたもの。


感情のままに怒りをあらわにすると
職場や学校での人間関係に問題が出るため、
そういった兆候を感じたときにすべきことや
自分を客観的に見る手法が詰まっている。
意思のすれ違いが起こる実際の状況が紹介されており、
勘違いが生まれる仕組みがわかりやすく説明されている。


ADHDじゃなくても自分が怒りっぽいと感じる人や、
身近にADHDの人がいる人は参考になる部分がある。
感情をうまくコントロールしてトラブルを避けるための参考書。

人口減少社会の未来学

人口減少社会の未来学 (文春e-book)
文藝春秋 (2018-04-27)
売り上げランキング: 32,242
人口が減っていく先進国の将来に向けて
いろいろな有識者の考察をまとめたもの。


現在の出生率や年齢別人口から
少子高齢化社会が進むことは明らかだが、
そういった将来をどう考えるか、
どういう影響や変化が起こりうるかがよくわかる。


さまざまな立場の人が持論を展開するため、
章ごとに違った視点と規模の話が楽しめて飽きさせない。
特に、駒澤大学経済学部准教授の井上智洋氏による
「頭脳資本主義の到来」の章は非常に面白かった。


ハッキリした結論が述べられていなかったり、
解説者によって意見がバラバラだったりするが、
むしろそういった多彩な視点を
貫通して読める点が本書最大の魅力と言える。
来たるべき未来に対して知見を広げてくれる良書。

ロボット・イン・ザ・ガーデン

アンドロイドが普及する世界で
旧型のロボットが青年の前に現れる話。


癇癪持ちの子供のようなロボットの様子を
「かわいい」と受け取るかどうかで評価が分かれる内容で、
作品の魅力をロボットのキャラクターのみに頼っているのが残念。
個人的にはワガママばかりのロボットの様子に
ほのぼのするよりイライラする方が多かった。


ストーリーはたらい回しされるばかりで山場が薄く、
謎解き要素も驚きもなく淡々とした印象。
主人公の自堕落な言動にも感情移入できず、
ノロノロした展開に中だるみを感じるばかりだった。


映像で観ればまた違うのかもしれないが、
小説としてはストーリーのテンポが妙に遅く、
キャラクターにも魅力を感じることができなかった。

文房具の解剖図鑑

文房具の解剖図鑑
文房具の解剖図鑑
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ヨシムラ マリ トヨオカ アキヒコ
エクスナレッジ (2018-07-05)
売り上げランキング: 17,669
身の回りの文房具をイラストで紹介したもの。


ペン、メモ帳、のり、消しゴムなど種類別に紹介していくが、
「解剖図鑑」というほど未知の情報は得られず、
各商品も知っているものがほとんどだった。


もっとひとつひとつを深く掘り下げるか、
一般に知られていないような珍しい文房具が見たかった。
絵もかわいくて読みやすいだけに内容が薄いのは残念。

われ笑う、ゆえにわれあり

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)
文藝春秋 (2012-09-20)
売り上げランキング: 13,741
身の回りのちょっとしたことを題材にしたエッセイ。


いかにもそれらしい表現をしつつ
実はさりげない自虐や皮肉が含まれているという独特の文体で、
その絶妙な紛らせ方に笑わせられる。
ひとつのエッセイがそれなりに長く、
なんてことはない身近な話題で
ここまで話を広げられるセンスは感心する。


全編にわたって同じ調子が続くので
途中でやや飽きを感じるのは事実だが、
屁理屈の連続を楽しめる軽快なエッセイ。


【関連作品のレビュー】
妻と罰

賢くお金を使う人がやっていること

「賢くお金を使う人」がやっていること (王様文庫)
三笠書房 (2017-10-19)
売り上げランキング: 167,504
日常の中でついついやってしまう
誤った判断について解説したもの。


なるべく得をしたいという心理から行動を決めてしまう「行動経済学」を
さまざまな事例で紹介していく。
比較した結果、得をする選択をしたように思えても
冷静に考えてみると実は利益になっていないことがわかって面白い。


スタバではグランデを買え!」や「価格の心理学」に近い内容で、
行動経済学として有名な例えばかりが載っているので、
そのあたりに詳しい人ならすでに知っている内容も多いだろう。


物事を多面的に観察し、ビジネス的なセンスを身に付けるための本。

稼ぐが勝ち

ホリエモンこと堀江貴文
自身の考え方を若者に向けてアドバイスしたもの。


ライブドア事件直前の2004年に発行された古い本ながら
いくつか読んだ堀江氏の著書の中では
彼の行動原理や哲学が一番表れているように思える。


行動を起こすことが何より大事という点や
成功するためには営業がすべてという点など
読んでいて納得する部分が非常に多い。
成功者としての実感を伴うアドバイスと
全編から漂うエネルギーに圧倒される。


発行から10年以上経った今、
市場や業界がどう変化したかを知っている立場で本書を読むと、
堀江氏の言っている内容と結果が比較できて非常に面白かった。


【関連作品のレビュー】
ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく(書籍)
多動力(書籍)
バカは最強の法則(マンガ)

90秒にかけた男

90秒にかけた男
90秒にかけた男
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日本経済新聞出版社 (2017-11-21)
売り上げランキング: 99,030
テレビショッピングで一躍有名になった
ジャパネットたかたの創業者である高田明が、
販売や経営における自身の考え方を語ったもの。


インタビューに答える形で書かれた書籍のため
高田氏の想い出話のような印象を受けるが、
販売や経営に対するスタンスはよくわかる。


具体的な手法や社内の状況はほとんど語られていないため
そのノウハウを学ぶビジネス書としての役には立たないが、
高田氏の揺るがない人間性や哲学を垣間見たい人向け。

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