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映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想が4000件以上! レビューは毎日更新します。


ある優しき殺人者の記録

何人もの人を殺した殺人鬼からの依頼を受け、
ジャーナリストとカメラマンの2人が彼を取材する話。


取材のためのカメラが撮影した映像がひたすら流れる造りで、
ほぼ全編がマンションの1室で展開される。


殺人鬼の説明する意味のわからない動機を
どういう風に収束させるのか気になったが、
結果としてはあまりにもお粗末なオチだった。
途中で登場する日本人カップルがあまりにも安っぽく、
本作全体の質を下げてしまっているのも残念。


設定や筋書きでは期待させるが、観る価値のない作品。

ロブスター

ロブスター スペシャル・プライス [Blu-ray]

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  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: Blu-ray

子供を作ることが義務付けられた社会で
パートナー探しを強制される施設に入った男の話。


配偶者がいる素晴らしさを何度も洗脳され、
厳しく規制された生活を送る独特の世界観は面白いが、
そういった状況や設定が説明不足で
どういう意味かが非常にわかりにくい。


登場人物が何をしたいのかがよく伝わってこず、
特に中盤以降はそれぞれの行動の動機がわからなかった。
話の方向性が見えず、ダラダラとテンポが悪いので
ひたすら退屈で中だるみを感じた。


偏屈な独りよがりな作品といった印象で、
何を楽しめばいいのか最後までよくわからなかった。

ペット・セメタリー<2019年公開版>

ペット・セメタリー(2019) ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

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  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: Blu-ray

田舎に引っ越してきた一家が
死者を蘇らせる墓のせいでトラブルに巻き込まれる話。


20年前の作品のリメイクだが、
前作がかなり完成度の高いものだったので
それを超えるまでには至らなかった。
墓に出会う流れがやや強引だったり
妻のトラウマについての描写が妙にしつこかったりと
今作は雰囲気もテンポも野暮ったく感じてしまった。


映像のクオリティに左右されるジャンルではないため
リメイクで上回れる余地が少なく、
わざわざ作り直す必要はなかったように思う。
ただ、結末に関しては大きく変更されており、
これはこれでなかなか面白い終わり方だった。


一番肝心な恐怖感に関しては前作の方が上なので、
どちらかを選ぶなら1989年版をオススメしたい。


【関連作品のレビュー】
ペット・セメタリー(1989年公開版)

ドロステのはてで僕ら[DVD情報なし]

作品情報:
http://www.europe-kikaku.com/droste/


カフェの店内にあるテレビと
店長の自宅のテレビが2分の時差でつながってしまう話。


未来の世界を一方的に覗き見るのではなく、
2分間のズレがある過去と未来が
テレビ電話として接続されているところがポイントで、
未来の自分たちと直接会話できる設定が面白い。


また、2台のテレビがすぐ行き来できる距離に置かれているので
ついさっき見た未来の映像を
そのまま実演して見られるところもワクワクさせられる。
状況の説明や目的の解説もうまく、
タイムトラベルもので混乱してしまうような人でも
無理なく理解できるようになっている。


コメディでありながらSFとしての完成度も素晴らしく、
開始5分で一気に引き込まれる面白さと
次々に新しい感覚を味わせてくれる展開がたまらない。
70分という短編だが、
すべての要素が伏線として活かされる脚本が見事。


キャスティングもキャラクターも絶妙としか言いようがなく、
不思議なテレビの存在に集まってきた登場人物が
それぞれ無駄なく役目を果たしていく流れが美しい。


この内容を全編ワンカットで表現しているのも凄まじく、
一体どうやって撮影したのかを考えると
その裏にある多大な苦労がうかがえる。


ほとんどの場面がカフェ店内とマンションだけという低予算映画だが、
新鮮な体験と大きな満足感が味わえるSFコメディの一級品。

旗揚(はたあげ)!けものみち<全12話>

旗揚! けものみち 第1巻 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: Blu-ray

動物好きのプロレスラーが
魔獣に悩むファンタジー世界に召喚される話。


主人公がプロレスラーの異世界ものというだけでも新鮮だが、
悩みの種である魔獣たちを倒すのではなく
大きな愛情によって取り込んでしまうという流れが面白い。
強いだけでなく人情味にあふれた感情移入しやすい主人公が
予想外の展開でみんなを幸せにしていく様子が気持ちいい。


設定の目新しさだけでなく、
毎回のエピソードできちんと楽しませてくれる良作。

007 ドクター・ノオ

ドクター・ノオ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 発売日: 2019/06/19
  • メディア: Blu-ray

「007」シリーズの1作目で、
消息不明となった仲間を探すためにジャマイカへと渡る話。
ショーン・コネリーが主演を務めている。


50年近く経った今も続く人気シリーズの1作目で、
今では当たり前となった
ボンドガールや愛銃などの片鱗がうかがえる。


ただ、時代的に映像やアクションはどうしても見劣りするので
最近の作品に慣れた人にとっては物足りないだろう。
ストーリーとしてもテンポが悪く、
なかなか進展がなくて中だるみを感じた。


アクション面でもストーリー面でも
あえて今観るほどの魅力はないので、
シリーズに興味がある人は公開順序にこだわらず、
「ゴールデンアイ」あたりから観始める方をオススメする。


【関連作品のレビュー】
007 ゴールデンアイ
007 トゥモロー・ネバー・ダイ
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
007 ダイ・アナザー・デイ
007 カジノ・ロワイヤル(2006年公開版)
007 慰めの報酬
007 スカイフォール
007 スペクター
ジェイムズ・ボンド映画の基礎知識(書籍)

ジョジョ・ラビット

第2次世界大戦の終盤、ドイツ兵に憧れる少年と
ユダヤ人の少女が交流していく話。


戦争を題材にした作品だが、兵士や戦場はほとんど描かれず、
ドイツで暮らす市民の視点で展開していく。
ナチスの支配する日常がどういうものかが伝わってきて、
偏った思想が強制されていたことがよくわかる。


どの登場人物も非常に個性的だが、
特に少年を支える母親の
カラッとした明るい性格が気持ちよくて好感が持てる。


前半はブラックなコメディとしての雰囲気が強いが、
中盤以降から一気にシリアスになり、
それに伴って大きく盛り上がる展開を見せる。


戦時下のナチス・ドイツという題材を非常にうまく使い、
少年の成長を追体験できる傑作。

タンジェリン

タンジェリン [DVD]

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  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: DVD

トランスジェンダーでありながら娼婦として働く女性が
彼氏の浮気相手を探し出そうとする話。


主人公が彼氏の浮気相手を探そうとする流れと
娼婦を買い漁るタクシードライバーや
友達が歌手志望であることにあまり関係がなく、
わざわざ並行して描かれている意味が感じられなかった。


肝心の主人公についても
トランスジェンダーである必要性や
彼氏に対してスッキリした落とし所がなく、
結局何を楽しめばいいのかわからない。


全編がiPhone5sで撮影された映像らしいが
特に他作品と比べて見劣りするような部分はなかった。
ただ、映画としての面白さや魅力が足らず、
あえて観る必要を感じない作品だった。

人間失格 太宰治と3人の女たち

人間失格 太宰治と3人の女たち Blu-ray

人間失格 太宰治と3人の女たち Blu-ray

  • 発売日: 2020/04/02
  • メディア: Blu-ray

作家・太宰治の死ぬ間際の日々を描いたもの。


太宰治の遺した小説と同じタイトルではあるが、
本作は太宰本人の生涯を描いたもので、
乱れた女性関係がテーマになっている。


大きな存在感があるキャスティングは素晴らしいが、
逢い引きが繰り返される序盤は映像美ばかりで中身がなく、
中盤以降も感情移入できるキャラクターがいなくて
あまり面白みが感じられなかった。


太宰治に思い入れがある人ならいいかもしれないが、
映画としては特に魅力を感じる部分のない仕上がりだった。


【関連作品のレビュー】
まんがで読破 人間失格(マンガ)
人間失格(マンガ)
人間失格(映画)

今日も嫌がらせ弁当

今日も嫌がらせ弁当 Blu-ray通常版

今日も嫌がらせ弁当 Blu-ray通常版

  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray

反抗期の娘を懲らしめるため、
母親が凝りに凝った弁当を作る話。


人気ブログをベースに実写化した作品で、
かわいらしい弁当に騒ぎになって
居心地が悪くなる娘の様子が微笑ましい。
ただ、そういった序盤の面白さが過ぎると
特にインパクトのない筋書きになってしまう。


母親の努力にもかかわらず娘は何年も態度を改めないし、
卒業間際に急に進展するのはご都合主義すぎる。
おそらく映画化するにあたって肉付けした部分がイマイチで、
予想通りに進むストーリー展開が退屈すぎるのだ。


こういう弁当のやり取りをした親子がいたという話は面白いが、
それならブログを読めば済む話で、
映画にするならそれ以上の価値を作り出して欲しかった。

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