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映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想が4700件以上! レビューは毎日更新します。


ジョゼと虎と魚たち<2020年公開アニメ版>

祖母と2人で暮らしている車椅子の少女が
とある大学生と出会ったことで変化していく話。


幼い頃から障害者として生活してきたせいで
卑屈で孤独な性格になってしまった少女が
大学生と出かけるすることで
世界を広げていく流れが面白い。


関西弁でぶっきらぼうなヒロインというのが新鮮で、
なかなか素直になれず
いつまでも偏屈な言動を続けるところに
周囲から迫害されてきた障害者としての闇を感じる。


実写版に比べると毒は少なめだが、
キャラクターの魅力を感じながら
スッキリと楽しませてくれるアニメとして完成度が高かった。


【関連作品のレビュー】
ジョゼと虎と魚たち(2003年公開実写版)

半径5メートル<全9話>[DVD情報なし]

女性向け週刊誌の編集者が
身の回りの話題を取材していく話。


キャラクター作りが非常にうまく、
大きなメリハリがないような雰囲気なのに
深い味わいが感じられる面白さがある。
エピソードごとに焦点の当たる編集者が変わるが、
かなりクセが登場人物ばかりなのに感情移入してしまうのも不思議。


デキのいい大人向けのドラマといった仕上がりで、
大きな刺激はないものの、グッと惹きつけられる良作。

天国の駅 HEAVEN STATION

美しくて優しい女性が
死刑囚に至った流れを描いたもの。


場面構成と見せ方が非常にうまく、
死刑判決が下されていることが冒頭で明かされつつも
先の展開がどうなるか読めなくて目が離せない。


キャスティングが絶妙な上に
キャラクターの使い方も見事で、
何が起こるのかわからない不穏な空気が漂い続ける。
周囲の男性が次々と主人公に取り憑かれていき、
微妙なほころびによって不幸につながっていくのが怖い。


人間の狂気と深みのある物語が味わえる良作。

トゥルー・ロマンス

トゥルー・ロマンス [DVD]

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  • クリスチャン・スレイター
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マフィアの覚醒剤を偶然手に入れたカップルが
なんとか売りさばこうとする話。


たびたび派手な暴力シーンが味わえるのが魅力で、
持て余す量の覚醒剤をなんとか金に変えようと
人脈を尽くす流れも悪くない。


ただ、主人公が強引で自分勝手すぎるために
イマイチ感情移入できないのが残念で、
自分の利益しか考えていないような言動が目に付いた。


面白くないわけではないが、
悪運の強いチンピラをひたすら眺めるような作品。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)

旅行中の列車で知り合った男女が
帰国予定の翌朝まで行動を共にする話。


夜通し街をふらふらと歩きながら
ひたすら他愛もない話をするだけの筋書き。
2人のキャラクターに魅力を感じるわけでもないし、
会話の内容もこれといって面白くない。


あまり中身がなくて
見どころがどこにも見つからなかった。

風車のある街[DVD情報なし]

婚約者がいながらも結婚に踏み切れない女性が
自分の夢を必死で追う若者に惹かれていく話。


1966年の日本映画ながら
半分ほどはオランダロケという贅沢な造り。
夢のためにコツコツと努力する若者の姿は見ていて気持ちよく、
裕福な身分の婚約者との対比がよく出ている。


ズルズルと結論を先延ばしにしたことで
周囲を混乱させてしまっているのは気になるが、
理解ある祖母や友人の温かみが味わえる作品。

真白き富士の嶺(ましろきふじのね)<1963年公開版>

難病で療養中の妹のもとに
たびたび届く手紙の差出人を探そうとする話。


病気の治療や主人公の恋愛ではなく、
妹に手紙を送る男性を探すことを軸にした珍しい作品。


妹のことを想う主人公や誠実な婚約者、
面倒見のいいお手伝いさんなどのキャラクターは悪くないが、
筋書きとしてはのめり込む部分がなく、
結末についても予想通りの展開だった。


何かもう少し話に発展があればよかったが、
ただただ救いのない方向に落ち着いてしまったのは残念。

呪怨:呪いの家<全6話>

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作品情報:
https://www.netflix.com/title/81059942


ある家に関わった人たちが次々と不幸に陥っていくホラー。


いくつもの作品が出ている「呪怨」シリーズをベースにしているが、
今作だけで独立したエピソードが設定されており、
過去作品を知らない人でも楽しめるようになっている。


1988年からいくつかの時代に分けて展開していくが、
いずれもある一軒家に基づいた不幸を描いている。
各登場人物が割と複雑な絡み方をするが、
人間関係がうまく整理されていて非常に観やすい。


これまでのシリーズでお馴染みの
地を這う伽椰子や真っ白な姿の俊雄といった表現はなく、
本作独自の恐怖感を味わわせてくれる。


どの俳優も鬼気迫る演技が素晴らしく、
容赦のない残酷描写と合わせて強烈なインパクトがある。
実際にあった凶悪事件のニュースがたびたび挿入されるのが怖い。


大きな音や急な画面転換で驚かせるのではなく、
淡々とした寒気を感じさせるタイプの怖がらせ方で
ジャパニーズホラーが好きな人にオススメ。


【関連作品のレビュー】
呪怨(ビデオ版)
呪怨2(ビデオ版)
呪怨(劇場版)
呪怨2(劇場版)
呪怨 白い老女
呪怨 黒い少女
呪怨 -終わりの始まり-
呪怨 -ザ・ファイナル-
貞子 vs 伽椰子

いつでも夢を

生活を支えるために仕事をしながらも
定時制高校に通う若者たちを描いた話。


工業地帯を舞台に健気に働く若者を題材にしており、
高度成長期の下町の泥臭い労働の様子がわかる。
ヒロインを軸にした三角関係が展開されるが、
恋愛というより若者の自立をテーマにしており、
なんとか今より上を目指そうとする意気込みが伝わってくる。


それほど山場のない単調な筋書きだが、
若者たちの前向きな気持ちが味わえる終盤30分は悪くなかった。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング

自分の見た目に自信がないせいで
いろいろな面で萎縮していた女性が、
ある事故をきっかけに
自分が理想の姿に変わったと勘違いする話。


主人公が実際に美女に変身するわけではなく、
本人だけがそう思い込んでいる状態というのがミソで、
周囲から見た外見は何も変わっていないのに
その言動だけがやたら自信に満ちあふれているのが面白い。


自分に自信を持って大胆に行動していくだけで
いろいろなことが好転していく様子は
コンプレックスを持つ人たちに勇気を与えるし、
人の魅力が見た目だけでないことを実感させてくれる。


ただ、ポジティブになった主人公を描く時間がかなり長く、
同じパターンの展開に中だるみを感じるのが残念。


また、主人公を美人女優に差し替えず、
その性格だけを変化させた見せ方は個性的だが、
見た目と言動のギャップに笑いを感じさせる作風は
結局、醜い外見を蔑んでいるのでは、という矛盾を感じてしまう。


主人公の変化やラストのスピーチは見応えがあるので、
あまり深く考えず、気楽なコメディとして楽しむならアリ。

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