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2012

2012年に唐突に地球規模での災害が起こる終末映画。

予告編でも見られたような、大規模での地割れや
都市ごと傾くような映像的迫力は素晴らしいのだが、
映画としてはひどいデキで、あまりにもつまらない。

世界が破滅する終末ものでは
複数の視点が切り替わりながら物語が進むことは珍しくないのだが、
それにしても冒頭から説明がないままに
次々と新しい登場人物を出されては、誰がどんな立場なのか把握できない。

主人公だけでも、キャンプのために離婚した元妻のところへ子供を引き取りに行き、
その妻にはすでに新しい夫がいるなどというややこしい図式。
それ以外にも誰と誰がどういう知り合いなのかがきっちり説明されずに
どんどん新キャラが出てくるために、誰が主人公か把握するだけでも大変だった。

世界的な災害が起きる日時の予想が甘く、気づいた時には
数日前というレベルに迫っていたというお粗末ぶりなのはまだいいとして
自分勝手で自分が助かるために周りの人間を平気で巻き込み、
明らかに危ない状況なのに子供を連れて行ったり
すごい早さで仲間を使い捨ててしまう主人公には感情移入もしにくい。

ボコボコと地面が陥落していく中、車や飛行機に乗り込み、
もうタイヤは落ちているだろうというギリギリのところを
ものすごい強運ぶりで切り抜けていく場面では
あまりに現実離れしすぎてバカバカしくなってしまった。

最後の脱出時では主人公たちの勝手な行動のせいでトラブルが起きたのに
そのトラブルを解決した主人公に称賛を浴びせるような雰囲気で
この船の幹部はバカばっかりかと呆れてしまった。

映像としては確かに素晴らしい特撮ばかりだが、
2時間半とダラダラ続く主人公たちの自分勝手&ラッキーぶりは
本当につまらなく、観ている側がすぐに冷めてしまった。

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