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ディア・ドクター

小さな村でみんなから頼りにされていた唯一の医師が突如として失踪する話。
物語は失踪した医師を追う刑事たちの現在のやり取りと
その医者がどんな風だったかを見せる回想シーンとが交互に展開される。

世間ではかなり評判が高かったようだし、いろいろな賞も受賞しているようだが
個人的にはそれほど中身を感じる映画ではなかった。

キャスティングは見事で、主人公の医師を演じる笑福亭鶴瓶はもちろん、
それを取り巻く登場人物たちも非常にハマり役。
回想シーンが進むにつれて徐々に明らかになっていく医師の秘密と
それに揺れる主人公の感情はうまく表現されている。

もともと無医村だった村にとって
親身になって診てくれる医師は何より安心できる存在だろうし、
その医師が村人を助けるたびに大騒ぎする気持ちもわかる。
そしてそれがさらに主人公を追い詰めるという図式も面白い。

ただ、それ以上の部分で心に残るものがなかった。
ブツ切りに感じるクライマックスや
それがあるせいで余計にモヤモヤしたままになるラストシーンなど、
どうにも消化できない思いだった。全体的にやや冗長にも感じた。

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