「デポー39」という雑貨屋を経営してきた女性の経験談。
雑貨屋を運営する上で出会ったトラブルやスタッフの育成など
まさに生の声という内容が詰まっていて
雑貨屋や経営に興味がなくても新鮮で面白い。
自分が客として雑貨屋に訪れたことを思い出しながら、
そういえばそうだったかも、と当てはめると楽しい。
スタッフに対して口うるさく言ったことも正直に書かれており、
さらにそれが煙たがられていたという自覚もある。
しかし、店としての有り方や方針としてブレがなく、
筋が通っているので読んでいて納得できる。
経営のマニュアル本ではなく、
雑貨屋に関するエッセイ本として捉える方が良いが、
結果としてサービス業や小売業の立場の人にも
仕事の仕方を顧みるきっかけになる。