やたらと凶暴な主人公モンと弱気で泣き虫のトシの2人組が
犯罪や暴力で大暴れしながら北海道を目指す話。
第1巻の前半はとにかく読みづらく、どういう場面でどんな状況で
キャラクターたちがどういう言動をしているのかが
マンガとして読み取れず、意味がわからなかった。
そもそもストーリーらしきものも語られず、
ひたすら断片的なシーンが切り替わるだけ。
まったく理解できず、挫折しそうになったが
「ケットホ」を手に入れたあたりから理解がしやすくなった。
主人公の言動が原始的すぎて
あまり感情移入するタイプではないし、
一般的に見て主人公側の行いの方が明らかな反社会的なので
好きになれない、という人も多いと思うし、
ただ派手に暴れているばかりで
目的が不透明すぎてついていけないという人もいると思う。
そういう意味で、ひどく人を選ぶマンガ。
立派で模範的なキャラクターというものがおらず、
登場人物どれもが人間臭いところや
他のマンガでは見られないような無茶苦茶な展開があるのは確か。