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インシテミル 7日間のデス・ゲーム

10人の男女が破格の時給を条件に、
ある邸の中に閉じ込められて7日間過ごす話。

脱出ゲームというよりも「ライアーゲーム」や「カイジ」シリーズのように
金を題材に、プレイヤー同士が一定のルール下で騙し合うゲーム。

それぞれのキャラクターはそれなりに個性的で、
最初に「解決」や「ガードの見回り」、「多数決」といった
面白く使えそうな設定が説明されるのだが、
観終わってみるとあまりその設定が活きておらず、
非常にあっさりと結末を迎えた印象が強い。

特にわかりにくいのは「解決」で
特定の1人が「探偵」となり、多数決で意見が真か偽かを判定するのだが、
わかりやすい例は最初の1回だけで、
それ以降はいつの瞬間から「解決」が始まったのかわかりにくいし、
多数決という手段も利用していない。
結局、この設定はなんだったのか、という思いばかり。

見回り中のガードに関しても発見してから長々と警告するので
部屋に逃げ込む時間がいくらでもあって恐怖感がない。
あのガードにむざむざ排除されるのは
プレイヤーがよほど鈍い場合だけだろう。

最後は少しだけどんでん返しがあるが、
参加している人数や設定を考えると
もっと長い時間でうまく面白さを出せたように思う。
公開時期での強いPRに比べて、作品の内容が負けてしまった。

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