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ダーリンは外国人

ヒットした同名のマンガエッセイを実写化したもの。

実写化にあたってのキャスティングや雰囲気は非常にいいのだが、
原作コミックの魅力をきちんと再現できていない映画になってしまっている。
そもそも2人が結婚に至るまでのエピソードを本筋にしており、
障害になっている要素も外国人かどうかは無関係なものばかり。
単にお互い(主に女性側)の歩み寄りや配慮不足が原因なだけで、
これなら一般の恋愛ものでよくなってしまう。

もともと原作コミックがヒットしたのは日本語に精通し、
文化にも理解のある個性的なアメリカ人が
日本で当たり前になっている事柄に疑問を持ったり
妻が夫の不思議な言動を観察するところに魅力があったからだ。

そのあたりをほとんど省略してしまい、
単なる国際結婚ものに仕上げてしまっては魅力がゼロになる。
今さら英語がわからない日本人や
国際結婚に反対する父親の姿を見せてどうしようというのか。

むしろ、途中で挿入されるアニメの方がよほど原作の面白さを再現できており、
仕上がりも丁寧なので、全編アニメにしてしまえばよかったと思う。
ヒットしたものを安易に実写化してしまって失敗するパターンの典型。

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