人気の洋菓子店「パティスリー・コアンドル」に
田舎から来た少女が突然やってくる話。
全体的に非常に退屈で、面白味を感じない内容だった。
やたら自分勝手な主人公に始まり、
描写が不十分で特徴のわからないスタッフ、
影の薄い伝説のパティシエ。
調理服のまま地べたに座り込んだり、
髪の毛を帽子に収めないまま作業したり、
作業台に座って本を読んだりと、
調理師としての意識が低く感じられる場面もあって
これが本当に人気店のスタッフなのか疑問だ。
田舎とはいえ、ケーキ屋の娘として過ごしつつ腕がない主人公が
なぜコアンドルでは短期間でいきなり素質を発揮したのか、
また、なぜ老婦が主人公のケーキに惹かれたのかもわからない。
頻繁に口論する場面を見せられてウンザリするし、
登場人物に感情移入できないまま消化不良で終わった。