もやしもん＜全11話＞

もやしもん

農大を舞台に、肉眼で菌を見ることができる新入生の話。

農大だからこそ牛や豚、野菜などが登場し、
農大のことをあまり知らない人にもその雰囲気がよくわかる。
どちらかというと勉強になる内容もちょくちょく登場し、
次々見たくなるような強い引きはない。

肉眼で菌を直接、アニメのような姿で視認できる主人公は
それだけで細菌を扱う研究者たちから重宝される存在だが、
「菌が見える」ということがキーになる話は中盤ぐらいまでで
それ以降はそれまでに育った登場人物の
キャラクターを活かしたストーリーが中心になる。

全11話で個人的にもっとも盛り上がったのは
第７話・第８話の「農大春祭」だ。
これはもっとも主人公たちに感情移入しやすく、
大学特有のノリと勢い、それらが笑いにつながる楽しさがある。

それ以外に関しても不出来ではないものの、
見て夢中になれるほどではなかった。
オープニング映像は秀逸で、菌のデザインや声は非常によかった。