廃部寸前の古典部に入った高校生たちが
さまざまな身近な謎に取り組んでいく話。
非常に鋭い推理力、洞察力を発揮するものの
やる気、熱意といったものをあまり見せない主人公が
ふとした情報から真実を見抜いていく流れは面白い。
絵も非常に丁寧で、キャラクターも立っている。
ただ、序盤は純粋に楽しめたものの、
徐々に謎が提示されるまでの無意味なやり取りが長くなったり、
ひとつの題材が複数話にまたがるようになって
テンポが格段に悪くなってしまった。
この設定だと、あまり本格的で規模の大きな謎に取り組むよりも
非常に身近で生活感の感じるくだらない謎について
真実に迫る方が面白く感じるし、
他の推理物との差別化もしやすいように思う。
1、2話で感じた面白さをそのまま維持して欲しかっただけに
どうにも残念な方向に仕上がってしまった。