やたら頻繁に会議を開き、そのひとつひとつがダラダラと長く、
その割にたいした効果が出ていないという、
会社のありがちな体制にガツンと改革を提案する本。
報告・確認・情報共有のための会議がいかに無意味かを説明し、
コミュニケーション不足を懸念して会議を開く割に
意思疎通がうまくいっていない例を挙げるなど、
多くの会社員に心当たりがある部分を切り込んでくれる。
また、無意味な定例会議や
「関係あることだから一応聞いておいて」などといった、
「ついで参加」による無意味な参加者増、
会議に伴う資料作成や人員束縛によるコスト問題など
どの点においても非常に納得できる説明と分析が行われている。
会議をしないと不安になる「会議中毒」や
会議漬けで疲弊し、本来の能力が発揮できない「会議うつ」など
どの会社にもいるであろう社員に関して、
会議の数を減らすことでどう好転するかを書いている。
会議の開催数、開催時間、参加人数をそれぞれ現状の半分にすれば
大きなコストカットになり、さまざまな利益につながることなど
会社の体制改善についてのポイントがわかりやすい。
仕事に慣れた中堅サラリーマンと
会社の上層部に属する人間にぜひ読んで欲しい本。
【関連作品のレビュー】
「空気」で人を動かす
mclover.hateblo.jp