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ナルニア国物語<第2章>カスピアン王子の角笛

4人の兄弟が異世界で活躍した「ライオンと魔女」の続編で、
テルマール人によって支配された地を取り返すため
兄弟たちが再びナルニアへと召喚される話。

相変わらず人間以外の種族が活き活きと動く様子は素晴らしいが、
前作以上に設定や展開に多くの違和感を感じる作品となった。

前作で戦闘を体験し、王の座に就いたとはいえ、
子供にしか見えない主人公たちが大合戦で活躍したり
軍勢に指示を出している様子はどうにも不自然。

しかも以前現れたときより1000年以上も経っているということであれば
周りもそう簡単に納得するとは思えない。
にもかかわらず、ナルニア側のメンバーは平気で命を預け、
ナルニアの将来をぽっと出の兄弟に託してしまう。

そして訓練された軍隊相手に勝つつもりにしては
作戦や戦術があまりにもお粗末。
あれだけの無駄死にを出してしまって果たして勝利と言えるのか。

結局はただの戦争映画になってしまっており、
必ずしも主人公側に正義があるともいえず
多くの兵士を殺し、占領してしまう展開にはモヤモヤさせられる。
アスラン(ライオン)に関しても助けるつもりならさっさと出てくるべきだし、
味方の犠牲ももっと少なくて済んだはずだ。

設定の穴や不自然さばかりが気になる上、
大人にも子供にも楽しめず、映像以外には見所がない作品。

【関連作品のレビュー】
ナルニア国物語<第1章>ライオンと魔女(映画)

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