統合失調症を患った本人が
どんな日常を送っていたかを描いたもの。
統合失調症において患者自身が描いたマンガは非常に珍しく、
当事者の体験記だけあって非常に具体的だし、
どういう思いや苦しさを味わうのかがよくわかる。
幻聴や幻覚などさまざまな症状が出る割に
周囲からはただおかしな言動をしているようにしか見えず、
なかなか理解してもらえない様子が伝わってくる。
改善方法や治療法などはあまり得られないが、
統合失調症の人がこれを読んで苦しみを共感したり、
患者でない人にこの病気がどういうものか理解してもらうのに有効な1冊。