自意識過剰で思い込みの激しい中年男性が
いろいろな場面で空回りばかりする様子を描いたもの。
「カイジ」シリーズと同じ作者だが、
命がけのギャンブルなどとはずいぶんテイストが異なり、
ひたすら中年男性の苦悩を題材にしたコメディになっている。
独りよがりな妄想を抱いて
すぐに暴走する主人公の言動は好みが分かれるが、
同じようなヒーロー願望や自己顕示欲は誰しも持っているので、
そういった部分を映し出したキャラクターともいえる。
序盤はひたすら気持ち悪い主人公に思えたが、
3巻の終盤あたりから急にケンカの場面が多くなり、
偶然が重なりつつも状況を好転させていく
独特の展開が面白く感じてくる。4巻以降がオススメ。