大学生が図書館から非常に高価な本を盗み出した
実際の事件を描いたもの。
事件を起こした本人たちの証言が途中で挿入されるのは面白いが、
映画としては妙にテンポが悪く、
仲間集めと計画の場面でさんざん引っ張った割に
肝心の犯行はやたらと野暮ったくて見ていられなかった。
これなら作り話でもスタイリッシュな泥棒映画の方が面白く、
わざわざ素人たちがうろたえる様子を観る必要がない。
犯罪を犯した若者たちの苦悩を描きたいなら前置きが長すぎる。
どこを見せ場にしたいのかが絞り切れておらず、
全体的に平坦で盛り上がりに欠けるクライム映画。