世論を都合のいいように操作する内閣情報調査室の官僚と
政府の闇の部分を暴こうとする新聞記者の話。
テレビや新聞の報道に圧力をかけ、
インターネットの書き込みを捏造して
政府に対する反感を抑えようとする組織の存在は
なかなか現実味があって興味をそそるし、
内部告発で手に入れた資料をもとに
新聞記者が調査していく様子は緊迫感があるが、
映画としてはそこまで面白く感じなかった。
話題になった実際のニュースを連想させる題材を扱い、
政府を批判するような作品という意味では大胆だが、
それ以外の部分での魅力や驚きが弱く、
映画として引きつけられる部分がなかったように思う。