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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

リリー・フランキーによる自伝的小説を実写化したもので、
母親と過ごしてきた人生を振り返ったもの。


子供の頃から社会人になるまでの
さまざまなエピソードを連ねながら
母親の存在の大きさと感謝を表現した原作に比べ、
中身のない薄っぺらな仕上がりになっている。


原作の内容をただ断片的に実写化しただけで
あまりにも説明がなさすぎる。
それぞれの登場人物が誰なのか、
どういう状況なのかがまったく伝わってこず、
意味がわからないまま観せられる印象。


母親が思いやりを持って支えてくれた実感が湧かないし、
父親との微妙な距離感も描かれていない。
いきなり話の終盤から描かれているので
どういう結末になるのかが明かされてしまう構成も残念。


500ページというボリュームを
映画に収めるのは無理があるのかもしれないが、
もう少し原作の醍醐味をうまく入れて欲しかった。
本作にガッカリした人はぜひ原作を読んで欲しい。


【関連作品のレビュー】
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(原作小説)

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