- 作者:タイム涼介
- 発売日: 2019/05/09
- メディア: Kindle版
子供を授かった老夫婦を描いた「セブンティウイザン」の続編で、
迫りつつある死に備えていく話。
キャラクター設定や経緯を理解するためにも
前作を読んでおいた方がいい。
本来の終活なら子供は自立している年齢なので
自分の葬儀や遺産相続といったものが中心となるだろうが、
本作はまだ幼稚園に通う幼子を持つ主人公が
確実にやってくる死に対して準備する内容になっている。
「死を意識するはずのない幼い子供の父親」と
「徐々に死を意識していく高齢者」が組み合わされた設定のおかげで
自分の先行きに対する不安が大きく伝わってくる。
子育てのかわいさと死という人生の2つの山場を味わえる作品。
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セブンティウイザン