理想的なロボットを作ろうとするイタチの物語を通して、
AIの仕組みや処理の仕方が理解できるようにした本。
非常に入り込みやすいストーリーで
AI技術、特に言葉の解釈に使われている処理が
どういう苦労や困難を伴うものなのかをわかりやすく説明してくれる。
必要な技術がどんなものかをひとつひとつ分解し、
主人公のイタチ同様にAI技術に理想を抱きすぎている人にも
スムーズに理解していけるようになっている。
ストーリー自体もなかなか魅力的で、
得意分野の違うさまざまな動物たちと
どう決着をつけていくのかが気になる展開が続く。
それぞれの言い分に非常に筋が通っているのが面白い。
言葉を理解する・知能を持つということが
どういう状態なのかを定義する哲学的な面も踏まえ、
自分の知識と視野を広げてくれる本。