耳が聞こえない画家の男性と
彼に思いを寄せる女性との恋愛を描いた話。
すれ違いや三角関係など
恋愛ドラマとしては割と一般的な要素ばかりだが、
耳が聞こえないことが大きな意味を持ち、
本作の一番の特徴になっている。
手話を使って会話するということだけでなく、
電話が使えなかったり
耳が悪いことをわかってもらえなかったり
呼びかけられても気づかなかったりなど、
聴覚障害者がどういった生活を送っているかがよくわかる。
障害のせいで消極的な言動になっている男性に対して
明るく健気なヒロインは感情移入しやすく、
純粋に2人を応援したくなる雰囲気がある。
終盤はすれ違いがややしつこく感じるが、
ある程度納得できるラストで悪くなかった。