人里から離れた山の中で暮らす父と娘の話。
人目を避けるように2人だけの生活を送る親子だが、
あることがきっかけで社会と関わりを持った娘が
徐々に父親から自立していく姿を描いていく。
父と娘が強い絆で結ばれているものの、
それ以上に社会に惹かれていく娘の変化が見どころ。
父親が社会との関係を断つようになった原因が
ほんのわずかしか表現されていないので
もう少し説得力を感じさせて欲しかった。
全体的に静かな作風なので好みは分かれるが、
親の支配下にあった子供が
独り立ちしていく姿が味わえる作品。