人間を食らう鬼に家族を襲われた少年が
唯一生き残った妹を守りながら戦っていく話。
設定そのものはゾンビや吸血鬼ものと大きく変わらないが、
キャラクター作りが非常にうまく、
敵味方とも個性的な言動やデザインにあふれている。
それぞれの過去が語られる回想シーンも
ついつい感情移入してしまう内容で深みがある。
最初の数巻は絵が稚拙に感じる部分もあるが、
敵との戦い方が斬新でどう展開するのかが読めず、
迫力のある場面の連続に強く惹きつけられる。
敵が多いだけにダラダラと続くかと思いきや、
後半はスピードを上げてうまくまとめていく構成。
少年マンガの王道とも言えるバトルものだが、
話のテンポとキャラクターの魅力が高い傑作。
【関連作品のレビュー】
鬼滅の刃(テレビアニメ)
鬼滅の刃 無限列車編(映画)
鬼滅の刃 遊郭編(テレビアニメ)