2年前に突然姿を消した恋人の痕跡を追う話。
さまざまな場面が断片的に展開される上に
時系列もバラバラになっているため、
前半の1時間はほとんど意味がわからず、
ただただ中だるみを感じることになるが、
実は非常に緻密に構成された筋書きになっている。
後半の1時間で徐々に各場面の裏側が描かれ、
親密だった恋人が急に失踪した原因が明らかになっていく。
恋愛を題材にしつつも優秀なミステリーとして仕上がっており、
初見ではかなり混乱させられるものの、
それに耐えて最後まで観るだけの価値がある良作。