読書好きのおとなしい少年が
崩壊するファンタジー世界を描いた本と出会う話。
非常にテンポよく進んでいく筋書きで、
迷い込んだ書店で不思議な本と出会う場面から
ファンタジー世界の展開に一気に引き込まれる。
CGではなくロボットによって表現された生き物たちの
実際に触れることができる存在感が伝わってくるのもよい。
本の中の物語を描いた場面と
それを読む少年の場面の対比が面白く、
2人の主人公それぞれに感情移入できるようになっている。
次に何が出てくるか予想がつかない世界観が魅力的で、
読書という体験をうまく筋書きに活かした良作。