ふとした出来事をきっかけに
クラスメイトたちから距離を置かれた
中学3年生のときの思い出を振り返った話。
どの学校にも友達と一緒に行動せず、
ほとんどの時間を独りで過ごしている生徒がいるが、
彼らがどういう気持ちなのかがよく描かれている。
何をするにも息を潜めて目立たないよう行動し、
日常的な学校生活にいちいち息苦しさを感じているのが辛い。
あからさまなイジメがなくても
少し距離を置かれるだけで疎外感を味わい、
ちょっとした言動で傷ついていく様子がわかる。
作者の行動力のなさや後ろ向きな性格にも問題があり、
明確な解決法は語られていないのでモヤモヤする部分はあるが、
孤独な気持ちの理解や共感をすることができる1冊。
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