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チェーザレ 破壊の創造者<全13巻>

1400年代後半のイタリアを舞台に
チェーザレ・ボルジアの生き様を
同じ大学に通う青年の視点から描いたもの。


出身地や家柄による立場の違いはややこしいが、
世間知らずな主人公のおかげで
学内やその知識の様子が徐々に理解できる造りになっている。
いろいろな事柄が絡んでいる筋書きとはいえ、
各エピソードはあくまで主人公の身近な範囲の出来事であり、
ややこしい部分がわからなくても人間ドラマとして十分楽しめる。


場の空気を読まずに発言してしまうものの、
広い視点を感じる鋭い意見を放つ主人公の感性は面白いし、
チェーザレの多才で狡猾な様子も目が離せない。
戦争が身近に起こる古い時代を舞台にしながらも
武力ではなく政治力や人心掌握術によって
チェーザレがのし上がっていく過程が見どころ。


登場人物それぞれのキャラクターがしっかりしていて
個性と存在感が際立っているところが秀逸。
この時代の歴史や世界観に興味がなくても
ズルズルと引き込まれてしまう魅力があり、
ややこしそうな題材を非常に読みやすく仕上げた良作。

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