身近に起こる殺人事件のイメージが
頭の中に共有されることに苦しむ女性の話。
静かな画面でジワジワと恐怖を感じさせる
ジャパニーズホラーのような演出から始まり、
徐々にスプラッター表現を増やしながら
なぜ殺人現場を幻覚で見るのかという謎に迫っていく。
ミステリーとしてはやや引っ張り気味だが、
よくあるオチかと思わせて予想と違った展開を見せてくれる。
また、逃げ惑う主人公を追う斬新なカメラワークや
非常に見応えのあるアクションシーンなど
ホラーをベースにいろいろな要素が取り入れられている。
陳腐になりそうなストーリーでありながら
いろいろと楽しめるよう工夫された良作。