身元不明の女性の遺体を
検死官の親子が解剖していく話。
前半は淡々と遺体を解剖しているだけなのに
新たな部位を調べるたびに興味が湧き、
画面から目が離せない強烈な没入感を感じる。
次々と見つかる遺体の不自然な様子に
真相を知りたくなる好奇心が刺激されるし、
心細い雰囲気が怖くてたまらない。
登場人物がほぼ2人だけという状況で
これだけ退屈しない展開が素晴らしく、
90分弱の長さを一気に駆け抜けるスピード感がある。
1体の遺体を検死するだけなのに
期待以上の恐怖感が得られるホラーの傑作。