人間の悪意が生き霊として見える女性と
彼女に取り憑いて命を狙う悪霊の話。
「スプリンガルド」に続くシリーズ2作目だが、
犯罪にまつわる証拠品が展示された博物館で
過去の事件を思い返すという設定以外に共通点はなく、
エピソード自体は独立した内容。
歴史上の人物であるナイチンゲールを主人公にして
彼女がクリミア戦争で果たしてきた功績を描いており、
幽霊とのやり取りといった架空の要素はトッピング程度。
そのため、キャラクターもエピソードも創作だった前作と違って
学習マンガのような読み心地は好みが分かれるところ。
とはいえ看護に人生をかけたナイチンゲールは感情移入しやすく、
ジワジワと医療環境が整備されていく様子が痛快。
また、それまでの流れを活かした最終決戦は
非常に盛り上がる展開で一気に引き込まれる展開だった。
ファンタジックな味付けがされた伝記ものとして
割り切って読むなら悪くない作品。
【関連作品のレビュー】
黒博物館 スプリンガルド
