妻以外に9人もの愛人を持つ男性をめぐり、
いろいろな女性たちの思惑を描いたコメディ。
1人の男性を軸に大勢の女性が絡んでくるが、
それぞれが非常に個性的な上に
関係者が少しずつ増えていくよう工夫されているので
混乱しなくて済むのが素晴らしい。
不倫を題材にしているのにドロドロした雰囲気がなく、
各女性が絶妙にボケとツッコミの役目を果たしながら
次から次へと予想外の展開が訪れて笑いが止まらない。
特に水野美紀が演じるキャラクターが最高で、
本作を盛り上げる一番の功労者になっている。
毎回濃いエピソードばかりで退屈しないし、
どの登場人物も活き活きとしていて
最初から最後まで勢いの衰えない良作コメディだった。
【関連作品のレビュー】
黒い十人の女(1961年公開映画版)