ゾンビがあふれかえるようになった世界で
わずかに生き残った者たちが
ゾンビの研究をしながら生き延びる術を模索する話。
「ゾンビ」に続く3部作の3作目とされる作品だが
ストーリーとしては独立しており、
いきなり本作を観ても特に問題はない。
ただし、いがみ合う複数の人物が一気に登場するため、
それぞれの立場や関係性が整理できるまでは混乱する。
ゾンビ映画ではあるものの、
極限状態で垣間見える人間の異常性がテーマになっており、
主義主張の違う者たちが衝突し合う様子がリアル。
いろいろな皮肉が込められた筋書きだが、
中でもクライマックスの展開は痛快でよかった。
ゾンビとの攻防やサバイバル要素は少なめだが、
手加減のないグロテスクな映像と
人間の狂気が味わえるホラーとしては面白かった。
【関連作品のレビュー】
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年公開版)