マンガを描くことに没頭していた少女が
引きこもりの同級生と出会い、ともに歩んでいく話。
周囲からの承認欲求と自信喪失、
そこから再起する序盤はいかにも小学生らしくて
自分たちの子供時代を思い返してしまうし、
中盤は「友情・努力・勝利(成功)」という
ジャンプマンガらしさを感じる展開が気持ちいい。
それでいてマンガを描くのが本当に大変なことや
生きがいがあることで人生が充実することも伝わってくるし、
挫折や嫉妬を経験しながらも創作活動がやめられない様子は
クリエイターの生き様がよく現れている。
2人の主人公が妙に見分けにくいのは難点だが、
4コママンガが動き出す演出や
グッとパースを効かせたダイナミックな映像、
同じ構図のまま時間を経過させていく見せ方など
アニメーションとしても見応えある場面が多い。
あまり後味のよくない筋書きではあるが、
1時間足らずなのに密度が高く、
息つく暇なく一気に観れる作品。