来園者数も少なく、長年の赤字続きで
行政の大きな負担になっていた旭山動物園が
それぞれの飼育係が成長していく姿や
動物園の業績が悪化する描写に大半の時間を割いているため、
独自の魅力をもたらした企画の数々が
かなり駆け足気味で紹介されるのは残念。
せっかくならそういうアイデアが生まれたきっかけや
実現に向けた苦労をもっと掘り下げて欲しかったし、
動物園のV字回復を描いたサクセスストーリーとしても
雰囲気が落ち込む前半のシーンがちょっと長いように思う。
とはいえ、日本の動物園の中でも上位の人気を誇り、
北海道を代表する観光地のひとつとなった歴史が感じられる作品。