いろいろな要因で経営難や閉店が続く書店について
その独特なビジネスモデルを解説したもの。
消費者からすればそれなりの値段に感じる書籍だが、
なぜ儲からないと言われていて、そこにどんな事情があるのかが
いろいろな資料をもとに詳細に語られている。
筆者自身が相当な熱量を持って問題視していることが伝わってくる。
出版社と取次と書店の間で交わされている契約によって
一方にリスクを押し付けられている苦しさがよくわかるし、
なかなか逆らうことができない強弱関係のせいで
数十年かけても解決していない問題が浮き彫りになっている。
特に1980年代以降の本の売られ方を知っている人なら、
出版社の周囲でどんなやり取りがあったせいで
各店舗が変化していったのかがよくわかって面白い。
300ページを超えるボリュームで
書籍の販売モデルについて詳細に分析しており、
日本の出版業界がかなり限界に来ていることを痛感する内容。
書店が潰れている理由がネット通販や電子書籍だと
安易に決めつけている人はぜひ読んでみて欲しい。
【関連作品のレビュー】
ぼくは本屋のおやじさん
