とある給食会社で営業部長を務めている筆者が
無力感を感じる取引先と対応した経験や
中間管理職としての苦労を語ったもの。
ブログで人気を集める記事を単行本化したもので、
いろいろと厄介な相手とやり取りした様子が多数収録されており、
テンポがいい文章と随所に織り交ぜられたユーモアのおかげで
悲観的な状況でありながらエッセイのような読み心地。
給食というと小中学校のイメージが強いが、
社員食堂や病院食なども該当するということで
あまり馴染みのない業務内容が垣間見れる点でも面白いし、
立場を利用して無理難題を突きつけてくる取引先や上司に対して
ビジネス視点でドライに反論する筆者の考え方も痛快。
対岸の火事を見物するような高揚感を感じつつ
さまざまな逆境に立ち向かう会社員の武勇伝が楽しめる1冊。
