引きこもりになった兄の復帰に励む妹と、
病気に苦しむ妹のために想いのこもった花火を上げようとする兄の話。
引きこもりにしてはあまりに小綺麗で清潔感があり、
いくらなんでもスムーズに社会復帰しすぎな印象ではあるが、
元気で健気な妹のキャラクターは魅力的。
対して、兄が関わっていく花火のグループは印象も悪く、
主人公もいきなり退会したり、また仲間入りを願ったりと
やたら身勝手な感じだった。
祭りのルールもイマイチよくわからず、
なぜそこまで会に参加することにこだわるかが理解できなかった。
ある程度、祭りに関する予備知識を知らないと共感できないのだろう。
実話を元にした作品、ということなのが救いだが、
映画としてはあまり魅力的な筋書きではなく、感情移入もしにくかった。