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エターナル・サンシャイン

元恋人のことを忘れるために記憶を消す手術を受けることにした男性が
消えゆく記憶の中でそれに逆らおうとする話。

時系列が前後するだけでなく、記憶消去の施術を受けている現実世界と
彼女との想い出を映像化した世界とか頻繁に入れ替わるので
今、何を観ているのかを自覚しながら整理しないと非常に混乱する。

消そうとしている記憶に関して、ただの記録としての扱いではなく、
振り返っている想い出の中に自意識があるという設定で、
想い出の中の主人公が現在の主人公の感情をしゃべるのがややこしい。
しかも記憶の中の彼女も彼女の自意識なりの会話をするので
主人公の想い出の中である感覚が薄れる分、混乱する。

想い出を振り返っている最中に周囲の物が消えたり崩れたりするような、
記憶が消されていく様子が映像として表現された演出は非常に面白い。
消去の進行がすぐそこまで迫っている状況がよく伝わってくる。

ただ、登場人物たちがあまり感情移入できない性格だったり、
一番肝心な展開を冒頭で見せてしまっている部分、
何が現実で何が想い出なのか区別がつきにくい点など、
純粋に楽しめないところが結構目につくのが残念だった。

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