SEである男性が自身の生活の様子を描いたコミックエッセイ。
Webサイトで公開していた作品の延長である。
爆笑するまではないものの、自虐的なネタがニヤリとさせてくれる。
絵柄も安定しているし、非常にわかりやすい。
ただ、1ページだけで表現するには厳しいネタもあったりして
実は数ページに渡って描かれた中編ネタの方が
強く惹きつけられる気もした。
「オタリーマン」という言葉で元であるオタクやサラリーマンに関するネタは
3巻に来るまでに徐々に消費されてしまったようで、
実際に読んでみると作者独自のネタが多くなっているが、
作者自身に愛着を持っている人にとってはむしろ歓迎すべきところ。
一般のオタクやサラリーマンに共通するネタではないかもしれないが
作者本人にだけ当てはまる自虐ネタならば誰も傷つけることはないわけで、
個人的には「理系の人々」よりも気に入っている。
【関連作品のレビュー】
ぼく、オタリーマン。(アニメ)
いつかモテるかな(マンガ)