農村のはずれで祖父と暮らす少年ネロが
貧しい生活を送りながらも絵画の魅力に惹かれていく話。
ラストシーンばかりが取り上げられて有名になった作品だが、
そこに至るまでは祖父と少年の生活苦の様子が長々と描かれる。
全体的に救いがなく、ひたすら虐げられる辛さを味わう内容で
アロアも本来なら心のよりどころとなる存在のはずが、
本作では、関わるとろくなことがないヒロインになっている。
毎回のエピソードが独立しすぎていて
のちの内容へつながっていかないのは残念で、
アニメ作品としてはストーリー性が弱く、中身が薄い。
「ハイジ」のように、辛いことがありながらも
幸せを感じたり報われたりする瞬間が欲しいものだが、
いわれのない文句をつけられたり無闇に圧力をかけられたりと、
とにかく厳しい暮らしが続くのが観ていて辛かった。
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