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21世紀サバイバル・バイブル

災害や事故、テロリストなどの被害に遭遇したときに
どうすれば身の安全を確保できるかを解説した本。

平和や安全が確保された日本でもいろいろな危険に遭う可能性はあり、
それに備えたり、対応するには
どうすればいいか、というコンセプトはなかなかに面白いが
読みづらい文章と構成に期待を裏切られる。

危機を表す見出しのあと、作者の言いたい内容を
ダラダラと文句混じりに書いただけ、という感じで、
アドバイスというより愚痴のような内容もあるし、
緊急時の日本人はアメリカ人と違って救助に協力しない、というような
偏見に満ちた意見がやたら目に付く。

また、ひったくりへの対抗策として
オートバイのエンジン音がしたらカバンに隠した催涙ガスを握り、
襲われた瞬間にヘルメットの顎もとに噴射しろ、というものや、
インターネットでの注文時にはカード番号をFAXで送っている、などという
非現実的なアドバイスがとにかく多い。

サバイバル、というなら食料や必需品の確保の仕方、
その場にある道具の役立つ利用法などを簡潔に説明して欲しいところだし、
根拠やデータもしっかりと示して中立性を保つべきだ。
サバイバル法に作者の主観、推測、愚痴が混ざってしまった本書では
どうにも偏見が強すぎて信頼しきれない印象だった。

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