致命的な傷を負っても瞬時に回復する「亜人」の主人公が
自身の能力に戸惑いながらも追手から逃げる話。
不死身の能力というのは他作品でもよく見るが、
それに伴う痛々しさの表現に比重を置いているのは珍しい。
不死身だからこその不便さ、瞬時に回復する性質を活かした戦略も新鮮で、
アクションシーンの派手な演出も魅力的。
ただ、話の進行はやや遅めで、明かされていない謎も多く、
3巻あたりではまだ面白くなるかどうかは判断できない。
もう少し密度を高め、ストーリーとしての魅力が増すことに期待したい。