忠犬ハチ公の話を現代のアメリカを舞台にしてリメイクした作品。
犬の演技は全編に渡ってよくできていて見事としか言いようがないが、
反面、登場人物の描き方が浅く、
主人公が何の職業なのかすらよくわからなかった。
終盤での飼い主たちの行動も無責任としか見えず、
そのあたりは感情移入の妨げになった。
俳優やタレントが担当した日本語吹き替えも相当イマイチだった。
ハチの忠犬ぶりは心を打つが、犬の視点で見せるカメラは
どうにも演出感が出過ぎて好きになれなかったし、
映画作品としてはそこまでの完成度に思えなかった。