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リアル鬼ごっこ<2008年公開版>

世の中の「佐藤」という苗字の人を殺すよう、
王様から指示が出た世界での話。

原作はあまりにもひどい文章と内容で散々な評判だが、
それを実写化した映画版リアル鬼ごっこ。原作は未読。

現実世界とそっくりのパラレルワールドに主人公が迷いこみ、
何も知らない主人公に説明する過程で
観てる側にも状況を説明するのはスムーズで良い。

ただ、嫌っているはずの王に対して「王様」と敬称を付けて呼称したり、
全力ダッシュが必要なのにフルフェイス型の鬼のデザイン、
中学生が考えたような鬼の顔のセンスなど
全体的に詰めが甘く、陳腐なイメージが付きまとう。

また、パラレルワールドと現実世界のうち、片方の人間が死ぬと
もう片方の人間も死んでしまうというのはいいのだが、
片方が生きていればもう片方は死なない、という理由は
1つ目のルールと矛盾してしまう。
(片方が殺されるとき、もう片方は常に生きているはずなので)

この物語の非常に肝心な部分なのに
こういった大きな矛盾が消化されていないのは厳しい。

さらに、鬼ごっこが繰り広げられている
パラレルワールドの方が主として展開されるため、
現実世界の方のキャラクター付けやストーリーが
かなり浅く、描き方も適当になってしまっている。
取ってつけたような設定ばかりで面白味がない。

ラストでの王の権力崩壊に関する部分も説得力に欠け、
今まで誰も逆らえなかったはずの王が
あまりにも簡単に言われるがままになったり、
やけにスムーズに配下を失うあたり、
いくら創作の話とはいえ、納得しづらいかぎり。

一番メインであるはずの鬼ごっこ部分は
ただまっすぐ走るだけの見せ方が多く、
特に工夫しているような場面もないのでほとんど目立たない。
もっとも見せ場として評価できるのは開始1分で見れる連続事故死シーン。

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