東日本大震災によって破壊された福島第一原発、
通称「1F(いちえふ)」での作業員に申し込んだ作者自身が、
そこに至るまでの流れと内部での作業の様子について描いたもの。
労働環境がすごく丁寧に描かれていてよくわかるし、臨場感もある。
これまでは放射線で近寄ることもできないようなイメージを持っていたが、
具体的にどういう作業があるのかわかったし、
意外にも作業員同士のノリが明るいことにも驚いた。
本作を読むと被曝うんぬんというより、労働としての過酷さを痛感する。
保護服やマスクを脱ぎ着する手間の面倒さが大変そうだった。
一話一話に読み応えがあり、無闇に原発を怖がるよりも
本作を読んだ方が安心にもつながるだろう。マンガとしても読みやすかった。