実在するブローカー、ジョーダン・ベルフォートの
破天荒な生き方を描いた自伝的映画。
1990年あたりのアメリカ金融街を舞台に
持ち前の勢いで主人公がのし上がっていく様子が描かれる。
最初は主人公たちの豪遊ぶりにインパクトを感じたが、
ひたすら乱痴気騒ぎを観るだけの時間が多く、
内容が薄くて退屈を感じる時間も長かった。
結局、金の稼ぎ方を描いた序盤が面白かっただけで、
その金が不動産やドラッグ、女に遣われるという非常にありきたりな展開。
主人公の態度と性格の悪さに感情移入することもできず、
嫌悪感を感じたまま傍観者として眺めている気分だった。
ドラッグと裸体を容赦なく描いているインパクトが大きいだけで
3時間という長さに見合う面白さはない映画に感じた。