お転婆で変わり者だが周囲から愛されている女性が
家庭教師として７人の子供が暮らす一家を訪れるミュージカル映画。
1965年公開という古い作品でありながら
ミュージカル映画の代表として今もなおファンが多い作品。
もっと古さを感じるかと思ったが、特撮を必要とする部分がないせいか
最近の映画と大きな違いを意識することなく楽しむことができた。
３時間近くの長い作品だが、歌のシーンに多くの時間が割けるよう
ストーリーはシンプルな上にテンポがいいので
ダラけることなくどんどん観ていられる。
嫌なキャラクターがほとんど出てこないのも大正解で
不快な想いに苦しめられることなく、単純に幸せな気分になれる。
いろいろな場所で使われている歌の原点になっている作品なだけに
劇中の歌や音楽は誰にとっても聞き慣れたものだし、
どの歌も素晴らしいクオリティなので
ミュージカルをあまり観ない人でも感動できる。
途中までは清々しい気持ちで楽しめる作品だったが、第２次世界大戦寸前で
ドイツ軍からの圧力が強くなったオーストリアを舞台にした話のため、
終盤につれてやや息苦しい展開になったのは残念。
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