小さなゲーム会社を舞台に、
ゲーム作りの理想と現実の間でもがく話。
評判がいいようなので読んでみたが、まったく面白く感じなかった。
自分勝手でワンマンな社長に感情移入することもできず、
現実味のない展開の連続に非常に冷めた思いで読んでしまった。
市場のニーズや具体的な調査もなく、
社長の個人的な判断だけで方向性を決め、
予算やスケジュールの都合を
無視して進めようとする部分はあまりリアリティがない。
そんなことをして周りがついてくるはずもないし、
見当外れの部分に注力してしまうリスクもある。
結果的に仕様変更が成功につながったのかの描写もないため
どうにもカタルシスを感じられなかった。
ゲーム開発を題材にした物語は珍しいだけに期待したが、
なぜそんなに評価されているのか理解できない内容だった。
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