映画「ゴッドファーザー」の続編で、
前作でファミリーを率いていた父ヴィトーが
若い頃にのし上がっていった様子と、
ファミリーを引き継いだ息子マイケルのその後を描いたもの。
ファミリーが築かれていくまでの前日譚を描いた場面は
まったくの素人だったヴィトーがふとしたきっかけで
徐々に力を付け、町に受け入れられていく様子が気持ちよく、
登場人物もシンプルでわかりやすい。
逆に、マイケルを軸として描く前作の後日談の場面は
前作から登場人物の大半を引き継いでいる上、
名前と顔と立場を完全に把握している前提で話が進むため
前作での展開と人間関係を熟知していないと理解に苦労する。
順調に力をつけていく父と、
組織の運営に足掻く息子の様子を対比しながら展開していくが、
主人公の顔を見て瞬時にどちらの場面なのか理解しないといけない上、
とにかくマイケルの場面は人間関係が入り組んでいて一度では理解しきれない。
Wikipediaのストーリー説明を併用しながら観ても、
状況がほとんど説明されなかったり、ちょっとした仕草で表現していたりと
なかなかその内容を正しく受け取るのに苦労した。
3時間20分ほどもある長編な上に1度では内容が理解できないので
前作同様、何度も観ながらじっくり味わっていくタイプの作品。
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